
最近のトイレはどれも水洗式となっており、用を足した後は水勢(水が流れる勢いのこと)によって汚物を洗い流し便器を綺麗にします。
ですが、私の祖父母の家のトイレはいまだに汲み取り式です。
すっかり水洗式に慣れてしまった私にとって、汲み取り式のトイレを使うことは正直抵抗があります。
ただ、そんな汲み取り式トイレも少し前の日本では主流であったのは事実です。
そう考えてみると、トイレの技術発展はすごいなと思うのと同時にトイレの歴史について興味をもちました。
そこで、今回はトイレの歴史について紹介していきます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
トイレの歴史|中世ヨーロッパ
中学・高校の歴史の授業で、中世のヨーロッパでは疫病が流行ったという話を聞いた覚えがあります。
そこで、もしかすると当時は下水処理などの水回りの整備がされていなかったのではないかと思いました。
実際に調べてみると、中世ヨーロッパのトイレ事情は、場所を選ばずに用を足す方が多かったようです。
路上は便の異臭がただよい、衛生観念はあってないようなものでした。そういうわけで、疫病が蔓延した大変な時代だったと言われています。
お城などの建物にはトイレが備え付けられていましたが、多くの住民は、「おまる」を利用していました。
決まりでは、おまるがいっぱいになると決められた場所で中身を捨てることになっていたようですが、その決まりを守る人は少なかったようです。
窓から投げ捨てられるということも日常茶飯事だったみたいで14世紀には窓から捨てる合図もあったとか。
もし、道を歩いていていきなり汚物が降ってきたらとても嫌になりますよね。。私だったらうかつに歩きまわれないです。。
また、決まりはあってもあまり機能していなかったようですからとてもびっくりです!

トイレの歴史|近代ヨーロッパ
中世のヨーロッパは、衛生観念が失われた結果「ペスト」が大流行します。みなさんも一度「ペスト」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
また、ヨーロッパ人がアジアに入植するようになると、「コレラ」も流行し始めてしましい、1850代のロンドンに数万人規模の死者を出す結果となりました。
その後、学者たちの研究により生水が「コレラ」の病原となっていることが突きとめられます。
これらのことから、上下水道が急速に整備され、人々の間に、ようやく衛生観念が生まれ始めたのです。
その後、パリの都市改革などによって大きな下水道が建築されますが、当時は汚水処理は未整備でした。
けれど、それもトイレの水洗化が義務付けられたことにより徐々に改善され現在では水洗トイレは一般化しています。
トイレの発展の背景には壮絶な歴史があったのですね!

トイレの歴史|日本
これまでの話からすると、日本はどうなんだ?と思う方もいるかもしれませんが、安心してください。
日本のトイレの歴史はヨーロッパよりも比較的清潔なものでした。
それには、日本の川が外国の川に比べると傾斜が急で長さも短いことが関係しています。
川の流れが早いことにより、汚水が比較的早く分解されやすく、また農耕への利用も進みました。
やはり農業が主流だった国ならではの背景があったのですね。
学校の授業でも一時期の日本は資源を無駄がないほど再利用していたと聞いたことがあります!
歴史ってすごいですよね!

外出先のお供に欠かせないアプリ
もしかするとみなさんの中にも私のように実家が汲み取り式トイレって方がいるかもしれません。
そして、実家ならともかく外出先ではできれば水洗式のトイレが使いたい。。って方もいると思います。
そんな方にオススメできるのが「トイレ情報共有マップくん」です。
「トイレ情報共有マップくん」は、マップ上で近場から遠方のトイレの位置でさえ把握できます。
また、外観の写真やコメントなどもあるので、とても便利なことでしょう。
ぜひお手元のスマホにいれて使ってみてください!
ダウンロードはこちらから
Google Play
App Store

最近のコメント